2026年10月3日、「2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ」1stラウンド4回戦で、柏レイソルとガンバ大阪が三協フロンテア柏スタジアムで対戦した。
試合は90分で3-3。
延長戦でも両チームがゴールを奪い合い、最終的に柏レイソルが5-4で勝利した。
柏は藤尾翔太が2得点、途中出場の弓場堅真が延長戦で2得点。瀬川祐輔も後半アディショナルタイムにPKを成功させた。
一方のG大阪もイッサム・ジェバリが2得点、ウェルトン、佐々木翔悟がゴール。89分には一度3-2と逆転したものの、そのリードを守り切れなかった。
柏レイソルvsガンバ大阪 試合結果
試合概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 2026/27 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ |
| ラウンド | 1stラウンド4回戦 |
| 開催日 | 2026年10月3日 |
| 会場 | 三協フロンテア柏スタジアム |
| 結果 | 柏レイソル 5-4 ガンバ大阪 |
| 前半 | 1-1 |
| 後半 | 2-2 |
| 延長前半 | 1-0 |
| 延長後半 | 1-1 |
| 勝者 | 柏レイソル |
| 柏 | プライムラウンド進出 |
| G大阪 | 4回戦敗退 |
Jリーグ公式でも柏の5-4勝利が正式記録されている。
両チームのスターティングメンバー
柏レイソル
柏は3-4-2-1を基本とする形でスタートした。
| POS | 選手 |
|---|---|
| GK | 若原智哉 |
| DF | 久保藤次郎 |
| DF | 馬場晴也 |
| DF | 古賀太陽 |
| DF/MF | 杉岡大暉 |
| MF | 小西雄大 |
| MF | 中川敦瑛 |
| MF | 小泉佳穂 |
| MF | 遠藤渓太 |
| FW | 山内日向汰 |
| FW | 藤尾翔太 |
ガンバ大阪
G大阪は4-2-3-1をベースにスタート。
| POS | 選手 |
|---|---|
| GK | 東口順昭 |
| DF | 福岡将太 |
| DF | 中谷進之介 |
| DF | 初瀬亮 |
| DF | 中野伸哉 |
| MF | 安部柊斗 |
| MF | 美藤倫 |
| MF | 角昂志郎 |
| FW | 食野亮太郎 |
| FW | 山下諒也 |
| FW | イッサム・ジェバリ |
両チームの先発はJリーグおよびガンバ大阪公式記録に基づく。
得点経過
28分 藤尾翔太が柏に先制点
試合を先に動かしたのはホームの柏だった。
28分、藤尾翔太がゴールを奪って柏が1-0と先制。
G大阪は前半、ボールを奪った直後のミスが多く、柏に押し込まれる時間が続いていた。
明神智和監督も試合後、前半について「マイボールになった瞬間にすぐロストする回数が非常に多かった」と振り返っている。
45+3分 ジェバリのPKでG大阪が追いつく
苦しい前半となっていたG大阪だが、前半終了間際にチャンスを得る。
PKを獲得すると、キッカーはイッサム・ジェバリ。
これを冷静に決め、1-1。
内容では柏に押されながらも、G大阪は同点でハーフタイムを迎えた。
59分 藤尾翔太がこの日2点目
後半14分、柏が再びリードする。
山内日向汰が粘ってボールをつなぐと、最後は藤尾。
GKの位置を見ながらファーサイドへ冷静に流し込み、2-1とした。
藤尾にとってはこの試合2得点目。
新天地・柏で大きな仕事を果たした。
73分 途中出場ウェルトンが2-2
G大阪も食い下がる。
後半から宇佐美貴史を投入し、70分前後にはウェルトン、佐々木翔悟もピッチへ。
その交代策がすぐ結果につながった。
宇佐美とジェバリの連係からウェルトンが抜け出し、最後はゴール。
G大阪が再び2-2に追いついた。
89分 ジェバリがG大阪を逆転へ導く
試合終盤、ついにG大阪がこの試合初めて前に出る。
89分、宇佐美のCKからジェバリがゴール前で反応。
一度は相手に阻まれながらも、こぼれ球を押し込んで3-2。
ジェバリはこの日2得点目。
残り時間を考えれば、G大阪の勝利は目前に迫ったように見えた。
90+3分 瀬川祐輔がPK成功、土壇場で3-3
しかし試合は終わらない。
後半アディショナルタイム、柏の細谷真大がペナルティーエリア内でファウルを受けPKを獲得。
キッカーは瀬川祐輔。
GK東口の逆を突いて成功させ、柏が3-3。
土壇場で試合を振り出しに戻した。
試合はそのまま延長戦へ突入した。
延長103分 弓場堅真が4-3
延長戦に入っても柏の攻勢は止まらない。
103分、瀬川がペナルティーエリア手前からスルーパス。
抜け出した途中出場の弓場堅真が左足でゴール右下へ決め、柏が4-3と再びリードした。
108分 佐々木翔悟が4-4
G大阪も再び追いつく。
108分、途中出場のDF佐々木翔悟がゴール。
スコアは4-4。
120分でも決着せずPK戦へ――と思われるほどの壮絶な展開となった。
109分 弓場堅真が直後に決勝点
しかし、G大阪が追いついたわずか1分後だった。
柏が再び攻撃を仕掛け、最後は弓場堅真。
この日2点目となるゴールを決め、5-4。
最終的にこの一撃が決勝点となった。
柏が120分に及ぶ壮絶な打ち合いを制し、プライムラウンドへの切符をつかんだ。
スタッツで見る柏5-4G大阪
シュート数は柏が大きく上回る
最終スタッツでは、両チームの攻撃量に大きな差があった。
| スタッツ | 柏 | G大阪 |
|---|---|---|
| ボール保持率 | 51% | 49% |
| シュート | 22 | 10 |
| 枠内シュート | 13 | 6 |
| パス | 661 | 619 |
| パス成功率 | 84.1% | 82.4% |
| CK | 5 | 6 |
| PK | 1 | 1 |
柏はシュート22本、枠内13本。
対するG大阪はシュート10本、枠内6本だった。
スコアだけを見れば互角の壮絶な撃ち合いだが、チャンスの総量では柏が明確に上回っていた。
柏レイソル選手採点
※10点満点。本記事独自の評価であり、Jリーグ公式採点ではありません。
| 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| 若原智哉 | 5.5 | 4失点。ただし最後まで崩れず勝利を呼び込んだ |
| 久保藤次郎 | 6.0 | 右サイドで上下動し攻撃にも絡んだ |
| 馬場晴也 | 6.0 | 4失点は課題だが、ビルドアップでは貢献 |
| 古賀太陽 | 6.0 | 最終ラインを統率。激しい展開を戦い抜いた |
| 杉岡大暉 | 6.5 | 左サイドから攻守に関与 |
| 小西雄大 | 6.5 | 中盤でゲームを組み立てた |
| 中川敦瑛 | 6.5 | 柏のボール保持を支え、前線への配球にも関与 |
| 小泉佳穂 | 6.5 | 相手守備の間でボールを受け攻撃を作った |
| 遠藤渓太 | 7.0 | ドリブルでG大阪守備を揺さぶった |
| 山内日向汰 | 6.5 | 2点目につながる粘りを見せた |
| 藤尾翔太 | 8.5 | 先制点と勝ち越し弾。2得点で勝利の土台を作った |
| 細谷真大 | 7.0 | PK獲得で敗退寸前のチームを救った |
| 瀬川祐輔 | 8.0 | 90+3分のPK、延長では弓場のゴールも演出 |
| 弓場堅真 | 9.0 | 延長戦で2得点。文句なしの決勝点を記録 |
| 原川力 | 6.5 | 終盤以降の中盤を安定させた |
| 仲間隼斗 | 6.5 | 延長戦から入り強度を維持 |
MOMは弓場堅真
MOMには弓場堅真を選びたい。
途中出場から延長103分に4-3。
108分に追いつかれた直後の109分に5-4。
精神的にG大阪へ最もダメージを与えるタイミングで2ゴールを奪った。
ガンバ大阪選手採点
| 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| 東口順昭 | 5.5 | 5失点。13本の枠内シュートを浴びる厳しい試合 |
| 福岡将太 | 5.5 | 柏の攻撃への対応に苦戦 |
| 中谷進之介 | 5.5 | 最終ラインを支えたが5失点は重い |
| 初瀬亮 | 6.0 | サイドから攻撃にも関与 |
| 中野伸哉 | 5.5 | 柏のサイド攻撃への対応で消耗 |
| 安部柊斗 | 6.0 | 中盤から終盤には右SBも担当 |
| 美藤倫 | 5.5 | 前半はボール保持で苦しんだ |
| 角昂志郎 | 5.5 | 攻撃で違いを出し切れず途中交代 |
| 食野亮太郎 | 5.0 | 前半で交代。攻撃のリズムを作れず |
| 山下諒也 | 6.0 | 前線で走り、攻守にハードワーク |
| イッサム・ジェバリ | 8.5 | PKを含む2ゴール。逆転弾まで奪った |
| 宇佐美貴史 | 7.5 | 後半投入で攻撃を一変。複数得点に関与 |
| ウェルトン | 7.0 | 投入直後に同点ゴール |
| 佐々木翔悟 | 6.0 | DFながら延長戦で4-4の同点弾、しかし逆転弾に繋がるミスも。 |
| 鈴木徳真 | 6.0 | 延長戦を含め中盤を支えた |
| イーライ・アダムス | 6.0 | 延長後半から投入 |
| 池谷銀姿郎 | 6.0 | 最終盤に投入され対応 |
なぜ柏レイソルが勝ったのか
勝因① 120分間で22本のシュート
最大の違いは攻撃回数だった。
柏22本。
G大阪10本。
枠内も柏13本に対してG大阪6本。
G大阪は少ないチャンスを高確率で得点へ結びつけた一方、柏は試合を通してゴールへ向かい続けた。
89分に2-3と逆転されても攻撃を止めず、それが90+3分のPKにつながった。
勝因② ベンチメンバーが試合を決めた
柏の5得点のうち、後半終盤以降の3得点は、
瀬川祐輔。
弓場堅真。
弓場堅真。
と途中出場選手によるものだった。
さらに細谷真大がPKを獲得。
スタメンだけでなく、ベンチから投入された選手が試合の勝敗を変えたことが大きかった。
勝因③ 追いつかれてもメンタルが切れなかった
柏はこの試合、
1-1。
2-2。
さらに2-3と逆転。
4-4。
何度も精神的に厳しい状況へ追い込まれた。
特に89分の失点は通常なら致命傷になり得る。
それでも数分後には3-3。
延長で追いつかれた後も、わずか1分で5-4。
この「反応の速さ」は勝利の大きな要因だった。
なぜガンバ大阪は敗れたのか
敗因① 前半のボールロスト
明神智和監督が試合後に最も問題視したのが前半だ。
G大阪はボールを奪っても、すぐ柏へ返すような形で失うケースが多かった。
そのため守備時間が長くなり、体力も消耗した。
明神監督は、
「マイボールになった瞬間にすぐロストする回数が非常に多かった」
と振り返っている。
敗因② 3-2になった後に試合を終わらせられなかった
G大阪にとって最大の痛手は89分以降だ。
ジェバリのゴールで3-2。
残りはアディショナルタイムだけだった。
この状況からPKを与え、3-3。
トーナメント戦では「勝っている時のゲームクローズ」が極めて重要になる。
ゴール前を固めるのか。
ボールを保持するのか。
相手陣で時間を使うのか。
その整理が十分ではなかった。
敗因③ 4得点しても5失点では勝てない
明神監督も試合後に明確に指摘している。
4ゴールは評価できる。
しかし5失点では勝てない。
G大阪は枠内シュート6本から4得点。
攻撃効率は非常に高かった。
一方、柏には枠内シュートを13本も許している。
この数字を見る限り、敗戦の主因は攻撃力より守備にあったと考えるべきだろう。
ガンバ大阪の収穫
ジェバリの2得点
敗れたとはいえ、ジェバリが2ゴールを奪ったことは大きなプラス材料だ。
前半終了間際のPK。
そして89分の逆転ゴール。
重要な場面で結果を残した。
宇佐美投入後に攻撃が変化
前半は攻撃が停滞していたが、ハーフタイムに宇佐美貴史を投入すると流れが変化。
明神監督も後半について、選手の立ち位置を変えたことで前半とは違った内容になったと説明している。
宇佐美がボールを受けることで、
ジェバリ。
ウェルトン。
周囲のアタッカーがゴールへ向かいやすくなった。
途中から流れを変えられたこと自体は今後につながる。
柏レイソルの課題
5得点の一方で4失点
勝利した柏にも明確な課題がある。
4失点だ。
試合前から柏は失点数を課題に挙げており、Jリーグ公式のプレビューでもカウンターへの「予防」がポイントとして指摘されていた。
実際、この試合でもG大阪に少ないシュートから4点を奪われた。
トーナメントを勝ち上がるうえで、毎試合5点を奪うことはできない。
攻撃力を維持しながら、失点を減らせるかが次の課題となる。
ガンバ大阪の今後の課題
守備の再構築が最優先
G大阪は現在、J1リーグでも8試合を終えて16位と苦しいスタートになっている。
柏戦では攻撃面で4得点という大きな成果を得た。
だからこそ、次に必要なのは守備だ。
特に、
- ボールロスト直後の守備
- ペナルティーエリア前での対応
- クロスへのマーク
- リード時のゲーム管理
- セカンドボールへの反応
は修正したい。
ガンバ大阪は10月9日に鹿島戦
ルヴァンカップ敗退が決まったG大阪は、リーグ戦へ意識を切り替える必要がある。
次戦は10月9日の鹿島アントラーズ戦。
Jリーグ公式の日程でも予定されている。
リーグ戦で下位に沈む現状を考えれば、柏戦で見せた4得点の攻撃力を鹿島戦へつなげながら、5失点した守備をどこまで修正できるかが重要になる。
柏はプライムラウンドへ
この勝利により柏レイソルはルヴァンカップの1stラウンドを突破。
プライムラウンド(準々決勝)への進出を決めた。
柏は2025シーズンにもルヴァンカップ決勝へ進出したが、最後はタイトルへ届かなかった。
今季は再び国立競技場へ戻り、今度こそカップを掲げられるか。
5-4という激闘を勝ち切った経験は、その先の戦いにもつながるはずだ。
まとめ|9ゴールの激闘、勝負を分けたのは「最後まで攻め続けた柏」
柏レイソル5-4ガンバ大阪。
90分で3-3。
延長で2-1。
合計9ゴール。
2026-27シーズンのルヴァンカップを象徴するような壮絶な一戦となった。
柏は藤尾翔太が2得点。
後半アディショナルタイムには瀬川祐輔がPKを成功。
そして延長戦では弓場堅真が2ゴールを奪った。
対するG大阪もジェバリの2得点、ウェルトン、佐々木翔悟と4ゴール。
89分には一度逆転まで成功した。
それでも勝ったのは柏だった。
スタッツを振り返れば、柏は22本のシュートを放ち、13本を枠へ飛ばしている。
そして何より、逆転されても追いつかれても、次のゴールを奪う姿勢を失わなかった。
一方のG大阪は、4得点を奪った攻撃には大きな収穫がある。
明神監督もそこは評価している。
しかし監督自身が語ったように、「5失点していては勝てない」。
ルヴァンカップはここで終了。
この悔しい5-4を、リーグ戦での反転攻勢につなげられるか。
柏にとっては次のラウンドへ。
G大阪にとっては立て直しへ。
両チームにとって大きな意味を持つ120分となった。
免責事項
本記事は、Jリーグ公式サイト、ガンバ大阪公式サイト、試合速報および2026年10月5日時点で公開されている各種試合データをもとに作成しています。
試合結果、得点者、得点時間、スターティングメンバー、交代選手等については公式記録を優先して確認しています。なお、後半アディショナルタイムの表記について、一部媒体では「90+4分」など集計上の差がありますが、本記事ではJリーグおよびクラブ公式記録を優先しています。
また、選手採点、戦術分析、勝敗要因、両チームの課題については、公開されている試合記録・スタッツ・監督コメントをもとにした本記事独自の評価・考察であり、Jリーグや各クラブの公式見解ではありません。
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