日本代表で初先発!谷村海那とは何者なのか
2026年10月1日に行われたキリンカップサッカー2026・エクアドル代表戦で、横浜F・マリノスFW谷村海那が日本代表で初先発を果たした。
9月28日のベネズエラ代表戦で後半35分からピッチに入り、28歳でA代表デビュー。そのわずか3日後、所属クラブのホームスタジアムでもある横浜国際総合競技場で、今度は1トップとして先発に抜擢された。
しかも、エクアドル戦で谷村の周囲を固めたのは久保建英、堂安律、鈴木唯人、中村敬斗、田中碧、佐野海舟らワールドカップ経験者。
北中米ワールドカップを戦ったメンバーが多数並ぶ中、A代表2試合目の谷村がセンターフォワードを任された。
試合は0-0から日本がPK戦5-4で勝利。
谷村自身は前半45分で上田綺世と交代し、代表初ゴールはお預けとなったが、日本代表のストライカー争いへ本格的に名乗りを上げる重要な一戦となった。
谷村海那のプロフィール
岩手県出身の28歳ストライカー
谷村海那は1998年3月5日生まれ、岩手県出身。
横浜F・マリノスの代表選出時の公式プロフィールでは、
- ポジション:FW
- 生年月日:1998年3月5日
- 出身:岩手県
- 身長:183cm
- 体重:81kg
と紹介されている。
経歴は、
グルージャ盛岡ジュニア
↓
盛岡市立大宮中学校
↓
花巻東高校
↓
国士舘大学
↓
いわきFC
↓
横浜F・マリノス
というもの。
世代別日本代表の常連でもなければ、高卒・大卒でいきなりJ1クラブへ加入したエリート街道でもない。
むしろ、日本代表までの道のりは「一つずつカテゴリーを上がってきた」という言葉が最も似合う選手だ。
花巻東高校から国士舘大学へ
高校時代から全国区のスターだったわけではない
岩手県の花巻東高校を卒業した谷村は、関東大学サッカーの強豪・国士舘大学へ進学した。
しかし、大学時代から絶対的な主力として脚光を浴びていたわけではない。
日本代表初招集時の取材では、谷村自身が国士舘大学時代について「全然試合にも出てなかった」と振り返っている。
Jリーグの有力クラブから争奪戦になるような大学スターではなかった谷村が、その後A代表まで到達した。
ここが彼のキャリアの非常に興味深い部分だ。
2020年、いわきFCでキャリアをスタート
出発点はJFL
2020年、谷村は国士舘大学からいわきFCへ加入した。
当時のいわきFCが所属していたのはJ1でもJ2でもJ3でもない。
JFLだった。
プロキャリアの出発点から、現在の日本代表までには大きな距離があった。
さらに加入1年目は十分な出場時間を得られず、後年の取材では年間を通して100分に届くかどうかというほど出場機会が少なかったことも明かしている。
それでも谷村はチームに残り、成長を続けた。
いわきFCとともにJFLからJ2まで駆け上がる
2022年のJ3では29試合6得点
いわきFCのカテゴリー上昇とともに、谷村自身の立場も変わっていった。
2022年のJ3ではリーグ戦29試合に出場して6得点。
当時のクラブ公式登録では「MF」とされており、現在のような純粋なセンターフォワードだけではなく、より幅広い攻撃的ポジションを経験していたことが分かる。
この時期までに積み上げたJFL通算成績は30試合7得点。
華々しい数字ではない。
それでもJFL、J3とカテゴリーが上がるたびに、そのレベルへ適応していった。
2023年、初めてのJ2で41試合7得点
FWとして本格化
2023年、いわきFCはJ2へ。
谷村もJ2初挑戦となった。
リーグ戦では41試合7得点。
前年までMF登録だった谷村は、このシーズンにはクラブ公式でもFWとして登録されている。
現在の「点を取るセンターフォワード」へと、本格的に役割が変わっていった時期といえる。
そして翌2024年、キャリア最大級のブレイクを果たす。
2024年、J2で18得点の大ブレイク
得点ランキング2位タイ
2024シーズン、谷村はJ2リーグ38試合に出場。
記録したゴールは18得点。
23得点で得点王となった小森飛絢に次ぎ、マテウス・ジェズスと並ぶリーグ2位タイの数字だった。
さらにこの活躍により、J2ベストイレブンにも選出。
「いわきFCのFW」から「J2を代表するストライカー」へ評価を大きく高めたシーズンとなった。
2025年もゴールを重ね、ついにJ1へ
横浜F・マリノスが完全移籍で獲得
2025シーズンも谷村は勢いを維持した。
いわきFCでJ2リーグ21試合に出場し、8得点。
そして2025年7月6日、横浜F・マリノスへの完全移籍が正式発表された。
JFLからスタートしたキャリアは、
JFL
↓
J3
↓
J2
↓
J1
へ到達した。
横浜加入初年度となった2025シーズンも、J1で15試合6得点。
カテゴリーが上がっても得点力を失わなかった。
2026年、J1でもゴール量産
代表選出時点でJ1通算22試合12得点
横浜F・マリノス公式が日本代表初招集を発表した2026年9月17日時点で、谷村は通常のJ1リーグで通算22試合12得点。
さらにJ1百年構想リーグでも19試合10得点を記録していた。
J2だけで結果を残した選手ではない。
J1でもゴールを量産したことで、ついに森保一監督の目に留まった。
2026-27シーズン序盤だけを見ても、鹿島戦で2得点、浦和戦でも2得点、京都戦、町田戦でもゴールを記録するなど、強豪を相手に結果を残している。
28歳で日本代表初招集
「言葉にならないくらいビックリしました」
2026年9月17日。
谷村は初めてSAMURAI BLUEのメンバーに選出された。
世代別代表を含め、これまで代表経験はなかった。
本人も初招集時、
「最初に聞いたときは、言葉にならないくらいビックリしました」
と率直な心境を明かしている。
そして自身の歩みについて、
「いわきFCがJFL時代の時から、一つひとつカテゴリーを上がってここまで来ました」
とコメントした。
谷村の代表入りを象徴する言葉だ。
9月28日、ベネズエラ戦でA代表デビュー
後半35分からピッチへ
代表初出場は9月28日のベネズエラ代表戦。
後半35分、横浜F・マリノスのFWとしてピッチへ送り出された。
試合は上田綺世の2得点により日本が2-1で逆転勝利。
谷村は短い出場時間ながら、ついに日の丸を背負ってA代表のピッチに立った。
そして3日後。
森保監督はさらに大きなチャンスを与える。
エクアドル戦でいきなりA代表初先発
上田綺世ではなく谷村を1トップへ
10月1日のエクアドル戦。
スターティングメンバーに「31 谷村海那」の名前が入った。
最前線の1トップ。
しかも控えには、日本代表のエースとしてゴールを重ねてきた上田綺世がいた。
森保監督が新戦力の谷村を本気でテストしようとしていたことが分かる起用だった。
谷村は前半33分、中村敬斗との連係からペナルティーエリア内へ入り、左足でシュート。
代表初ゴールとはならなかったものの、南米屈指の守備陣を相手にフィニッシュまで持ち込んだ。
エクアドル戦で突きつけられた「世界との差」
ウィリアム・パチョとのマッチアップ
谷村が対峙したエクアドル守備陣には、世界トップクラスのセンターバックであるウィリアム・パチョがいた。
試合後、谷村は代表初先発を「できないことだらけで、悔しい一戦だった」と振り返った。
特に感じたのが、前線でボールを収める難しさだった。
縦パスやロングボールを受ける際、単純に相手を背負うだけでは世界トップレベルのCBには勝てない。
谷村は、ワンタッチプレーなどを使いながら相手を外す必要があることを実感したと話している。
45分間で交代となったが、この経験は今後のキャリアにとって非常に大きい。
谷村海那のプレースタイル① ゴールへの嗅覚
最大の武器は「得点を取れること」
谷村最大の魅力は明確だ。
ゴールを取れる。
本人も日本代表初招集時、自身が評価された理由の一つとして得点力を挙げている。
2024年J2で18得点。
2025年途中までJ2で8得点。
横浜加入後のJ1でも6得点。
そして2026年にはJ1でも二桁得点。
カテゴリーが変わっても継続してネットを揺らしてきた。
偶然の一シーズンだけではなく、継続して数字を残している点に価値がある。
プレースタイル② ゴール前への入り方
クロスに対するポジショニング
谷村はペナルティーエリア内で待っているだけのFWではない。
ボールがサイドへ出た瞬間に、
DFの前へ入るのか。
背後へ回るのか。
ニアへ走るのか。
ファーへ残るのか。
状況を見ながらポジションを変える。
2024年に18得点を記録できた背景にも、クロスに対する入り方や、少ないタッチでゴールへ結びつける能力がある。
派手なドリブルで数人を抜いて決めるタイプというより、最後にボールが来る場所へ入っていくストライカーだ。
プレースタイル③ 183cm・81kgのフィジカル
前線で身体を張れる
現在の公式プロフィールでは183cm、81kg。
日本代表のセンターフォワードとして十分なサイズを持つ。
いわきFC加入当初から、クラブは谷村について恵まれた身体能力を持つ選手として紹介していた。
相手DFと競り合う。
ボールを守る。
クロスへ飛び込む。
前線から相手へプレッシャーを掛ける。
こうしたプレーを90分続けられる強度も谷村の特徴だ。
ただしエクアドル戦では、世界最高水準のCB相手になると「身体を当てれば収まる」わけではないことも分かった。
ここが次の成長ポイントになる。
プレースタイル④ 前線からの守備
森保ジャパンとの相性が良い武器
谷村自身が日本代表で求められていると感じているのが「守備」だ。
代表初招集後のインタビューでは、
自分の守備能力。
そこから前へ出ていく力。
そしてゴールを取ること。
この3点が評価されて代表へ呼ばれたのではないかと分析している。
森保ジャパンではセンターフォワードも守備のスタート地点となる。
相手CBへプレスを掛ける。
パスコースを限定する。
中盤と連動してボールを奪う。
谷村がいわき時代から培ってきたアグレッシブな守備は、代表で生きる可能性がある。
プレースタイル⑤ FWだけではない経験
かつてはMF登録
現在はセンターフォワードとして知られている谷村だが、2022年まではいわきFC公式でMFとして登録されていた。
つまり、ゴール前だけでプレーしてきた選手ではない。
中盤や2列目でボールに関わり、味方を使うプレーも経験している。
いわきFCが2021年に公開した選手紹介でも、谷村について身体能力だけでなく「優れたパスセンス」が紹介されていた。
センターフォワードへ転向・定着して得点能力を伸ばした現在も、この経験は大きい。
上田綺世とは何が違う?
同じ1トップでもタイプは完全には同じではない
現時点で日本代表1トップの基準となるのは上田綺世だ。
エクアドル戦でも谷村が前半で交代し、後半開始から上田が投入された。
世界レベルのCBを背負いながらボールを収める能力、裏への抜け出し、フィニッシュの完成度では、谷村が追いつかなければならない部分がある。
一方で、谷村には、
- 前線から走り続けられる運動量
- 守備から攻撃へ一気に出る力
- ゴール前へ飛び込む感覚
- 183cmのサイズ
- Jリーグで継続して結果を残している決定力
がある。
上田の完全なコピーになる必要はない。
「谷村を入れると試合の性質が変わる」という存在になれば、日本代表で生き残る道は十分にある。
日本代表での現在の立ち位置
まだ「レギュラー候補」ではなく「挑戦者」
エクアドル戦で先発したからといって、谷村が日本代表の1トップ争いで上田を追い抜いたわけではない。
現段階では挑戦者だ。
日本代表には上田綺世だけでなく、
らセンターフォワードとして起用可能な選手がいる。
海外組との競争も激しい。
しかし、谷村には今回の代表で他の選手にはないストーリーがある。
JFLから一つずつカテゴリーを上がり、J1で結果を残した直後に代表へたどり着いた。
現在の調子で選ばれた選手だからこそ、結果を出せば序列を一気に変えられる可能性もある。
アジアカップ2027メンバー入りへ必要なこと
第一条件は「ゴール」
日本代表は2027年1月にAFCアジアカップを控えている。
そこまで残された時間は決して長くない。
谷村が代表に定着するために最も分かりやすい答えはゴールだ。
本人も代表選出直後、
「日本代表で得点を量産するというのが自分の目標」
と明言している。
横浜F・マリノスで得点を重ねる。
代表で再びチャンスをもらう。
そして代表初ゴールを奪う。
これがアジアカップへの最短ルートになる。
課題① 世界基準のポストプレー
エクアドル戦で本人も痛感
代表定着へ向けて、最も分かりやすい課題がエクアドル戦で出た。
世界トップクラスのセンターバックを相手にした時のポストプレーだ。
谷村自身、
「ただ背負うだけじゃ勝てない」
という現実を感じた。
身体をぶつける前にボールを落とす。
ワンタッチで味方を使う。
相手の逆を取ってターンする。
ボールが来る前に立ち位置を変える。
こうした「フィジカル勝負に持ち込まない工夫」が必要になる。
課題② 久保や堂安との連係
代表では時間が限られる
クラブと代表の最大の違いは、練習時間だ。
横浜では日々のトレーニングで味方の特徴を理解できる。
しかし代表活動では、数日の練習だけで久保建英や堂安律、田中碧らと呼吸を合わせなければならない。
エクアドル戦では縦パスを受けるタイミングや、周囲との距離感に難しさも見えた。
ただし逆に言えば、連係が深まれば谷村のゴール前での強さをより引き出せる可能性もある。
課題③ 「代表の谷村海那」という武器を作れるか
Jリーグで点を取れるだけでは、日本代表の常連になることは難しい。
森保監督に、
「この展開なら谷村を入れたい」
と思わせる明確な武器が必要になる。
前線からの守備なのか。
空中戦なのか。
クロスへの飛び込みなのか。
ゴール前の決定力なのか。
あるいはそのすべてを組み合わせたストライカーになるのか。
今後の数カ月は、代表での自分の役割を確立する期間になる。
28歳だからこそ面白い日本代表挑戦
谷村は若手ではない。
28歳で初招集。
だが、センターフォワードというポジションを考えれば、決して遅すぎる年齢でもない。
むしろJFL、J3、J2、J1という異なるカテゴリーを経験し、さまざまなタイプのDFと戦ってきた。
試合に出られなかった時期も知っている。
カテゴリー昇格も知っている。
得点ランキング上位になる経験もした。
そして今、日本代表で世界クラスのDFと戦った。
一直線ではなかったキャリアだからこそ、これからの成長にも期待できる。
まとめ|JFLから日本代表へ。谷村海那の挑戦はまだ始まったばかり
2020年。
谷村海那のトップチームでのキャリアはJFLのいわきFCから始まった。
出場機会にも恵まれなかった。
それでも諦めなかった。
JFLからJ3へ。
J3からJ2へ。
J2では18ゴールを奪い、ベストイレブン。
横浜F・マリノスへ移籍してJ1へ。
J1でもゴールを重ね、28歳で初めて日本代表へ。
そして2026年10月1日、所属クラブのホームスタジアムでA代表初先発を果たした。
エクアドル戦は45分で交代。
代表初ゴールもなかった。
本人自身が「できないことだらけ」と感じるほど、世界との差を突きつけられた試合でもあった。
しかし、谷村海那のキャリアを振り返れば、それはむしろ次へのスタートラインなのかもしれない。
JFLで出られなかった選手がJ2で18得点を奪った。
J2のストライカーがJ1でもゴールを量産した。
そして今度は、日本代表というさらに高い壁へ挑戦している。
谷村海那選手、A代表初先発おめでとうございます。
エクアドル戦で感じた悔しさも、これまでと同じように次の成長へつなげてほしい。
横浜F・マリノスでゴールを積み重ね、もう一度日の丸を背負い、次こそ代表初ゴールを。
JFLから日本代表まで駆け上がったストライカーの物語は、まだ途中。頑張れ、谷村海那!
免責事項
本記事は、日本サッカー協会(JFA)、横浜F・マリノス、いわきFC、Jリーグなどが公開している公式情報、および2026年10月2日時点で確認できる国内報道をもとに作成しています。
谷村海那選手の出場数・得点数などについては、集計時点によって数字が変動するため、本文中では可能な限り基準日を明記しています。また、所属クラブのプロフィールでは時期によって身長・体重の登録値が更新されているため、本記事では日本代表選出時に横浜F・マリノスが公表した183cm・81kgを使用しています。
プレースタイル、日本代表での立ち位置、上田綺世選手との比較、今後の代表定着やアジアカップメンバー入りに関する記述には、公式記録、本人コメント、過去の試合内容をもとにした本記事独自の分析・考察が含まれています。
なお、本記事の文章作成、構成および公開情報の整理にはAIライティングツールを使用しています。正確性の確保に努めていますが、最新かつ正式な情報については日本サッカー協会、Jリーグ、横浜F・マリノスなどの公式発表をご確認ください。









