2026/27シーズンのJ1で、興味深いチーム編成を見せているクラブがある。
柏レイソルだ。
Jリーグ公式の移籍情報を見ると、今季柏が獲得した選手は藤尾翔太、遠藤渓太、満田誠、麻田将吾、若原智哉、弓場堅真ら国内組が中心。
2026/27シーズンの「IN」一覧には、外国籍選手の新加入が確認できない。
さらに柏レイソル公式サイトのトップチーム選手一覧を確認しても、現時点で外国籍選手は掲載されていない。
それでも成績は、
8試合
6勝
0分
2敗
勝点18
17得点
12失点
J1・2位。
首位ヴィッセル神戸とはわずか勝点1差だ。
外国籍ストライカーを補強するクラブが珍しくないJ1で、なぜ柏は外国籍選手なしでも優勝争いに加わっているのか。
その理由を、今季の補強と戦い方から考えてみたい。
本当に柏は「外国人補強ゼロ」なのか?
Jリーグ公式の移籍一覧を確認
まず事実関係を整理する。
Jリーグ公式の2026/27シーズン移籍情報で、柏レイソルの加入選手として掲載されている主な選手は以下の通りだ。
| 選手 | ポジション | 前所属 |
|---|---|---|
| 藤尾翔太 | FW | 町田 |
| 遠藤渓太 | MF | FC東京 |
| 満田誠 | MF/FW | G大阪 |
| 麻田将吾 | DF | 京都 |
| 若原智哉 | GK | 千葉 |
| 弓場堅真 | MF | 鳥栖 |
| 山内日向汰 | MF | 川崎F |
| 汰木康也 | MF | 神戸 |
| 大久保智明 | MF | 浦和 |
| 土屋巧 | MF | 甲府から復帰 |
これに大学から加入した選手などが加わる。
公式移籍一覧を見る限り、外国籍選手の新規獲得はゼロだ。
現在のトップチームにも外国籍選手は確認できない
さらに興味深いのは、新加入だけではないことだ。
柏レイソル公式サイトの2026/27シーズン選手一覧では、GK、DF、MF、FWを含めたトップチーム登録選手に外国籍選手は掲載されていない。
つまり柏は、
「外国籍選手を今季補強していない」
だけではなく、
「外国籍選手に頼らないトップチーム編成」
でJ1上位を走っていることになる。
それでも柏はJ1・2位
第8節終了時点で6勝2敗
2026年9月20日に行われた第8節終了時点。
J1順位表は、
1位 ヴィッセル神戸 勝点19
2位 柏レイソル 勝点18
3位 サンフレッチェ広島 勝点17
4位 FC町田ゼルビア 勝点17
5位 FC東京 勝点17
となっている。
柏は、
6勝0分2敗。
勝率は75%。
開幕から8試合で17得点を奪い、優勝争いの真っただ中にいる。
第8節では無敗首位・町田を4-2撃破
前半0-1から後半4ゴール
柏の強さを象徴したのが、9月20日のFC町田ゼルビア戦だ。
試合前まで町田は、
5勝2分0敗。
無敗で首位を走っていた。
しかし柏は前半38分に相馬勇紀のゴールで先制されながら、後半に一気に逆転する。
53分 瀬川祐輔
58分 遠藤渓太
65分 小泉佳穂
88分 瀬川祐輔
後半だけで4得点。
最終的に4-2で町田を破った。
この勝利によって町田の開幕からの無敗を止め、柏は2位へ浮上した。
他の上位クラブは外国籍選手を積極補強
首位・神戸はアンデルソン・ロペス、エリキを獲得
柏の編成が特徴的なのは、他の上位クラブと比較すると分かりやすい。
首位のヴィッセル神戸は今季、
アンデルソン・ロペス
エリキ
らを補強。
アンデルソン・ロペスはシンガポールのライオン・シティ・セーラーズから、エリキは町田から加入している。
広島はセバスティアン・アレーらを獲得
3位のサンフレッチェ広島も、
セバスティアン・アレー
クシニ・イェンギ
ら外国籍の大型FWを補強している。
町田も外国籍選手を積極的に補強
FC町田ゼルビアも、
トーマス・アウエヤン
テテ・イェンギ
ミッチェル・デューク
などを補強。
外国籍選手を含めて積極的に戦力を入れ替えている。
もちろん、これらの補強が良い、悪いという話ではない。
各クラブが自らの戦術、予算、既存戦力に合わせた編成を行っている。
その中で柏だけが、かなり異なるアプローチで上位にいることが面白い。
なぜ柏は外国籍選手なしでも勝てるのか
理由①「有名選手」より「戦術に合う選手」
柏の今季補強を見ると、共通点がある。
Jリーグで既に実績を持ち、リーグへの適応期間をほとんど必要としない選手が多い。
藤尾翔太。
遠藤渓太。
満田誠。
麻田将吾。
弓場堅真。
汰木康也。
大久保智明。
いずれもJリーグでプレー経験がある。
これはシーズン開始直後から完成度を上げたいクラブにとって大きなメリットになる。
外国籍選手の場合、能力が高くても、
日本の生活。
リーグのテンポ。
チーム戦術。
コミュニケーション。
などへの適応に時間がかかるケースもある。
柏はそこに時間を使うのではなく、**「Jリーグを知っている選手を獲得し、すぐリカルド・ロドリゲス監督のサッカーへ組み込む」**という補強を行っているように見える。
理由② ポジションごとにピンポイント補強
遠藤渓太がすぐに結果
今季加入した遠藤渓太は、町田戦で58分に逆転ゴールを記録。
加入した選手がすぐに結果へ直結している。
さらに藤尾翔太、満田誠、弓場堅真など、前線から中盤までJ1経験者を複数確保。
単純に選手の人数を増やしたのではなく、
「既存のシステムに必要な役割を埋める」
という補強になっている。
理由③ 補強だけではなく既存戦力も強い
細谷真大、古賀太陽、小泉佳穂らが残る
柏にはそもそも、国内でも実力のある選手が揃っている。
FW細谷真大。
DF古賀太陽。
MF小泉佳穂。
MF熊坂光希。
MF久保藤次郎。
そして瀬川祐輔。
外国籍選手がいないから戦力が少ないというわけではない。
既存の日本人選手の質が高い。
そこへJ1経験豊富な国内選手を追加していることが、現在の選手層につながっている。
理由④ 「スーパーサブ」瀬川祐輔の存在
途中出場だけで7得点
今季の柏を象徴する選手が瀬川祐輔だ。
町田戦では後半開始から途中出場すると、
53分に同点ゴール。
さらに88分にもゴール。
2得点を記録して逆転勝利に大きく貢献した。
これで今季7ゴール。
しかも7得点すべて途中出場から生まれており、J1得点ランキングでも日本人トップクラスの数字を残している。
普通なら、
「得点力を増やすために外国籍ストライカーを獲得する」
という発想になるところだ。
柏には現在、
日本人のスーパーサブがその役割を果たしている。
これは編成面で非常に大きい。
理由⑤ 主役が一人ではない
町田戦の4得点も3人
柏の攻撃は、一人のストライカーだけに依存していない。
町田戦でも、
瀬川祐輔 2得点
遠藤渓太 1得点
小泉佳穂 1得点
と3人がゴールを記録した。
第8節終了時点でチームは17得点。
「絶対的外国籍エースにボールを集める」
という形ではなく、
複数のポジションから得点者が出る構造
を作れている。
相手からすると、誰か一人を消せば終わるチームではない。
リカルド・ロドリゲス監督の戦術が土台
選手は外国籍ゼロでも指揮官はスペイン人
ここで重要なのは、
「外国人がいないから日本人だけで作ったサッカー」
という話ではないことだ。
柏を率いているのはリカルド・ロドリゲス監督。
2026/27シーズンも引き続きトップチームを指揮している。
つまり柏の場合、
外国籍選手の個人能力を補強する
のではなく、
外国人指導者の戦術をJリーグ経験豊富な国内選手で実行する
という構造になっている。
この組み合わせが現在の柏の特徴と言える。
国内補強だからこそのメリット
新加入でも「対戦相手を知っている」
国内移籍にはもう一つ大きなメリットがある。
藤尾は町田。
遠藤はFC東京。
満田はG大阪。
麻田は京都。
弓場は鳥栖。
若原は千葉。
すでに日本の対戦相手、スタジアム、移動、気候、審判基準などを経験している選手が多い。
新加入でも「Jリーグとは何か」から覚える必要がない。
シーズン開始直後から戦力として計算しやすいのは、国内補強の大きなメリットだ。
もちろん「外国籍選手はいらない」という話ではない
J1では最大5人を試合エントリー可能
現在のJ1では外国籍選手を登録する人数そのものには上限がなく、1試合のエントリーは最大5人まで認められている。
また、Jリーグ提携国の選手については外国籍選手枠として扱われない。
したがって外国籍選手を活用すること自体は、依然として重要なチーム強化手段だ。
実際にJリーグでは、
高い決定力を持つストライカー。
大型センターバック。
ゲームを作れるボランチ。
などを海外市場から獲得し、大きな戦力にしているクラブが数多くある。
柏の現在の成功から、
「外国籍選手は必要ない」
と一般化するのは適切ではない。
柏が証明しているのは「国籍より適合性」
現在の柏から見えてくるのは、もっとシンプルなことだ。
補強で重要なのは、外国籍か日本人かではない。
「その選手がチームのサッカーに合うか」である。
海外から高額な選手を獲得しても、戦術に合わなければ結果につながらない。
逆に国内選手だけでも、
既存戦力との相性。
戦術理解。
ポジションバランス。
選手層。
これらが整っていれば優勝争いはできる。
柏は現在、それを数字で示している。
「外国籍ゼロ」で優勝争いはどこまで続く?
首位神戸とは勝点1差
第8節終了時点。
柏は勝点18。
首位ヴィッセル神戸は勝点19。
その差はわずか1ポイントだ。
まだ38試合のうち8試合を終えただけであり、最終順位を語れる段階ではない。
さらに柏はACLEにも出場しており、今後は国内リーグと国際大会を並行して戦うことになる。
シーズンが進めば、
負傷者。
出場停止。
疲労。
コンディション低下。
といった問題も出てくる。
現在の選手層だけで最後まで優勝争いを続けられるかは、これから試されることになる。
夏・冬に外国籍選手を獲得する可能性は?
現状が成功しているからこそ判断が難しい
今後の補強戦略にも注目したい。
例えば絶対的な得点源となる外国籍FWを獲得すれば、攻撃力をさらに高められる可能性はある。
一方で現在の柏は、
瀬川。
細谷。
藤尾。
垣田。
山内。
遠藤。
小泉。
渡井。
久保。
など、多くの選手が攻撃へ関与できる構成になっている。
新しい選手を入れることで競争力が高まる一方、現在うまく機能しているバランスを崩す可能性もゼロではない。
「外国籍選手を補強しないこと」が方針なのか。
それとも「必要な選手がいれば国籍を問わず獲得する」のか。
今後の移籍市場を見るうえでも興味深いポイントになる。
まとめ|柏の強さは「外国人ゼロ」ではなく補強の一貫性
2026/27シーズンの柏レイソル。
Jリーグ公式の移籍一覧では外国籍選手の新規補強は確認できず、現在のクラブ公式選手一覧にも外国籍選手は掲載されていない。
それでも第8節終了時点で、
6勝2敗。
勝点18。
17得点。
J1・2位。
首位とは勝点1差だ。
その背景にあるのは、
Jリーグを知る即戦力の国内補強。
既存戦力の質。
リカルド・ロドリゲス監督の戦術。
途中出場でも結果を残す選手層。
そして国籍や名前の大きさではなく、
「自分たちのサッカーに必要な選手を獲る」
という補強の一貫性だろう。
町田、神戸、広島などが外国籍選手を含む積極補強を進める中、全く異なる方法で優勝争いに加わっている柏。
外国籍補強ゼロの柏レイソルは、このまま国内戦力中心の編成でJ1の頂点までたどり着けるのか。
2026/27シーズンを追ううえで、非常に興味深いテーマの一つになりそうだ。
免責事項
本記事は、Jリーグ公式サイト、柏レイソル公式サイトおよび各クラブの公開情報をもとに、2026年9月22日時点で確認できる情報から作成しています。
選手登録、移籍情報、順位、試合結果等は今後変更・更新される場合があります。「外国籍選手ゼロ」という表現は、2026年9月22日時点でJリーグ公式移籍情報および柏レイソル公式トップチーム選手一覧から確認できる登録状況を基準としています。
また、本記事の文章作成・構成・情報整理・校正の一部にはAIライティングツールを使用しています。公開情報との照合を行ったうえで編集していますが、内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
補強方針や戦術的なメリットについての一部記述には、公開情報および試合結果をもとにした分析・考察を含みます。








