RB大宮アルディージャ所属の安光将作が、ギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍することが決まった。
今季はRB大宮からカターレ富山へ期限付き移籍していた安光だが、富山との期限付き移籍期間を途中で終了。
新たにギラヴァンツ北九州でプレーすることになった。
カターレ富山も9月16日、安光の期限付き移籍期間終了と、RB大宮から北九州への期限付き移籍が決定したことを正式発表している。
安光は現在26歳。
180cm・73kgのDFで、2024年にはカターレ富山でJ3リーグ36試合に出場し、8得点を記録。
さらに同シーズンの「明治安田J3リーグ優秀選手賞」にも選出された実績を持つ。
一方、加入する北九州は第6節終了時点で、
0勝3分3敗。
勝点3。
J3・19位。
7得点14失点、得失点差-7と苦しいスタートを切っている。
さらに直近3試合では、
愛媛FC戦 2-4。
FC琉球戦 0-3。
ガイナーレ鳥取戦 2-4。
と3連敗。
わずか3試合で11失点を喫している。
まさに守備の立て直しが急務となっているタイミングで加わる安光。
ただし、この補強を単なる「DFの人数補充」と考えるのは少し違う。
なぜなら安光は、守備だけではなく攻撃でも違いを作れる選手だからだ。
安光将作がギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍
富山への期限付き移籍を途中終了
安光は2024年までカターレ富山でプレー。
その活躍を評価され、2025年にRB大宮アルディージャへ完全移籍した。
しかし大宮ではJ2リーグ6試合出場にとどまり、2026年から古巣・富山へ期限付き移籍。
さらに6月には期限付き移籍期間が2027年6月30日まで延長されていた。
ところが2026/27シーズンのJ2ではリーグ戦出場0。
シーズン途中で環境を変え、今度はJ3を戦う北九州へ移ることになった。
富山公式によれば、これまでの通算成績は、
J2・6試合0得点。
J3・74試合8得点。
百年構想リーグ・4試合0得点。
ルヴァンカップ・6試合0得点。
天皇杯・4試合0得点となっている。
安光将作とは?
ジェフ千葉育成組織から法政大学を経てプロ入り
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | 安光 将作 |
| 読み | やすみつ しょうさく |
| 生年月日 | 1999年11月2日 |
| 年齢 | 26歳 |
| 出身地 | アメリカ合衆国 |
| 身長/体重 | 180cm/73kg |
| 現在の登録ポジション | DF |
| 保有元 | RB大宮アルディージャ |
| 移籍先 | ギラヴァンツ北九州 |
| 移籍形態 | 期限付き移籍 |
| 主な経歴 | 千葉U-15→千葉U-18→法政大→富山→RB大宮→富山→北九州 |
安光はジェフユナイテッド千葉U-15、U-18で育ち、法政大学へ進学。
大学卒業後の2022年にカターレ富山へ加入した。
プロ1年目はJ3・4試合。
2023年には34試合へ出場機会を伸ばし、2024年に一気にブレイクする。
2024年、J3で36試合8得点
キャリアを変えたシーズン
2024年の安光はカターレ富山でJ3リーグ36試合に出場。
そして記録した得点は、
8得点。
現在はDF登録だが、2024年のJ3優秀選手賞ではMF区分で選出されている。
そのため、
「DFなのに8得点」
という一点だけで説明するより、
守備から中盤、攻撃参加まで幅広く担える選手
と捉える方が正確だろう。
現在の公式登録はDF。
一方で2024年には中盤の選手としても高く評価された。
このポジションの幅こそ、今回北九州が獲得した大きなメリットになる可能性がある。
J3優秀選手賞にも選出
36試合8得点だけではない評価
2024年から新設されたJ3リーグ優秀選手賞。
J3全20クラブの監督・選手によるベストイレブン投票をもとに選考される賞で、安光も受賞選手の一人となった。
単純に得点数だけで評価されたわけではない。
年間を通じたパフォーマンス。
攻守への関与。
富山のJ2昇格へ向けた貢献。
総合的な評価を得たシーズンだったと言える。
2025年はRB大宮へステップアップ
J2では6試合出場
2024年の活躍を受け、安光はRB大宮アルディージャへ完全移籍。
カテゴリーをJ3からJ2へ上げた。
しかし2025年はJ2リーグ6試合出場。
十分な出場機会を確保することはできなかった。
安光自身も富山への期限付き移籍決定時、大宮で思い描いていたシーズンにはならなかったことを認めている。
J3屈指の選手として移籍しても、J2の競争は簡単ではなかった。
古巣・富山へ戻るもリーグ出場なし
再起を期したシーズンで再び移籍決断
2026年には古巣・富山へ期限付き移籍。
百年構想リーグでは4試合に出場したが、2026/27シーズンのJ2ではリーグ戦出場がなかった。
そして9月。
富山との期限付き移籍を途中で終了。
北九州へ向かうことになった。
安光本人も富山退団時、ピッチでサポーターへ恩返しできなかったことへの悔しさを語っている。
だからこそ今回の移籍には、
「もう一度試合に出て、自分の価値を証明する」
という意味も大きい。
安光将作のプレースタイル
守備だけで終わらない選手
現在はDF登録。
しかし安光最大の魅力は、最終ラインに留まり続けるタイプではないことだ。
スペースがあれば前へ出る。
ボールを運ぶ。
味方と連係する。
ゴール前へ入る。
そして自らシュートを打つ。
2024年に8得点を記録できた背景には、こうした前への積極性がある。
180cm・73kg、機動力を生かせるサイズ
安光は180cm・73kg。
190cmを超える大型CBのように空中戦だけを最大の武器とするタイプではない。
むしろ、
運動量。
機動力。
攻撃参加。
前への推進力。
を生かして広い範囲へ関われる。
そのため4バック、3バックだけでなく、試合展開次第では一列前で使う選択肢も考えられる。
なぜ北九州は安光を獲得したのか?
理由① 6試合14失点
最大の理由は現在の守備状況だ。
北九州は第6節終了時点で、
7得点14失点。
1試合平均では2点を超える失点数となっている。
J3で上位へ浮上するためには、まず失点数を減らす必要がある。
特に直近3試合は4失点、3失点、4失点。
守備のテコ入れは待ったなしだ。
理由② J3で結果を残した経験
74試合を知る即戦力
安光はJ3リーグ通算74試合8得点。
さらにJ3優秀選手賞の実績まで持つ。
シーズン途中加入では、
リーグの強度。
対戦相手。
遠征。
試合展開。
カテゴリーへの適応に時間を要する場合もある。
しかし安光にJ3への適応期間はほぼ必要ない。
北九州としては即戦力として起用しやすい選手だ。
理由③ 守備だけでなく得点にも期待できる
北九州の新しい得点パターンになる可能性
北九州はここまで6試合で7得点。
全く点が取れていないわけではないが、勝点へ結びつけられていない。
そこで安光が2024年のような攻撃性能を取り戻せれば大きい。
セットプレー。
後方からの飛び出し。
セカンドボール。
ミドルシュート。
守備陣から1点が生まれれば、チーム全体の得点源を増やせる。
今回の補強は、
「失点を減らす」+「攻撃を一枚増やす」
という二つの意味を持つ可能性がある。
北九州の現在のDF陣
9月16日時点のクラブ公式掲載メンバー
ギラヴァンツ北九州公式トップチームページでは、9月16日時点で以下の8選手がDFとして掲載されている。
なお、記事確認時点では新加入の安光はまだ同ページへ反映されていない。
| 選手 | 登録 |
|---|---|
| 神橋 良汰 | DF |
| 長谷川 光基 | DF |
| 奈良坂 巧 | DF |
| 生駒 仁 | DF |
| 横窪 皇太 | DF |
| 福森 健太 | DF |
| 世良 務 | DF |
| 西袋 裕太 | DF |
ここへ安光が加わる。
つまり北九州は、
既存DFがいないから補充したわけではない。
現在の守備状況を踏まえ、新たな選択肢と競争を加えた補強と見る方が自然だ。
安光加入後の想定ポジション
パターン① サイドバック
最も攻撃参加を生かしやすい形の一つ。
サイドから前へ出る。
クロスを送る。
ゴール前へ入る。
守備だけではなく攻撃でも違いを作る安光の特徴を使える。
パターン② 3バックの左右
後方から前へ運ぶ役割
3バックなら左右のCBも面白い。
中央に守備強度や高さを持つ選手を配置し、その横から安光がボールを持って前へ進む。
相手の1列目を越える。
中盤へパス。
そのまま攻撃参加。
現在の北九州に「後方からゲームを動かす選手」を加えることができる。
パターン③ 中盤・ウイングバック
2024年の攻撃力を最大化
2024年のJ3優秀選手賞ではMF区分で選出された安光。
その経験を踏まえれば、状況によっては一列前での起用も選択肢になる。
特に試合終盤。
1点が欲しい。
それでも守備のバランスは壊したくない。
そんな場面では、
守備力を保ちながら攻撃参加できる安光の存在は非常に使いやすい。
安光加入で北九州の競争はどう変わる?
「絶対的な救世主」ではなく競争を生む補強
注意したいのは、
安光一人の加入だけで14失点の問題がすべて解決するわけではないことだ。
守備はチーム全体で行う。
前線からのプレス。
中盤のポジショニング。
サイドの戻り。
最終ラインの距離感。
GKとの連係。
複数の要素を修正する必要がある。
安光に期待されるのは、
一人ですべてを解決することではなく、チーム内に新しい競争と選択肢を生み出すこと。
そこだろう。
北九州の現在地
0勝3分3敗・19位
第6節終了時点の北九州は、
勝点3。
19位。
まだリーグ戦勝利がない。
ただしシーズン序盤。
ここから巻き返す時間は十分残されている。
重要なのは悪い流れを長引かせないこと。
3連敗。
11失点。
このタイミングで新しい選手を加えた意味は大きい。
安光本人にとっても再起を懸けた移籍
2024年の輝きをもう一度
わずか2年前。
安光はJ3屈指の選手だった。
36試合。
8得点。
優秀選手賞。
そこからJ2へステップアップ。
しかし大宮では6試合。
今季の富山ではリーグ出場0。
キャリアは一直線には進んでいない。
だからこそ北九州で再びJ3へ挑む意味がある。
まだ26歳。
もう一度継続的に試合へ出て、
守る。
運ぶ。
チャンスを作る。
そして点を取る。
それができれば、再びJ2以上の舞台へ戻る道も開ける。
WSP補強評価
4.5/5――現在の北九州にフィットする可能性は高い
今回の補強は非常に合理的だと考える。
北九州は19位。
0勝3分3敗。
6試合14失点。
直近3試合11失点。
そこへ、
26歳。
J3通算74試合。
2024年36試合8得点。
J3優秀選手賞。
現在はDF登録。
複数の役割をこなせる安光。
現在の課題へアプローチできる要素は多い。
一方で最大の不安材料は試合勘だ。
2026/27シーズンのJ2では出場がない。
加入直後から2024年と同じパフォーマンスを期待するのは酷だろう。
最初の数試合でどこまでコンディションを戻せるか。
そこが補強成功の鍵になる。
今後の注目ポイント
北九州ではどこで使われる?
最大の注目はポジション。
DFとして最終ラインで使うのか。
サイドへ置くのか。
3バックの一角なのか。
一列前なのか。
2024年の攻撃性能を知るだけに、田中遼太郎監督の起用法は非常に興味深い。
まずはリーグ初勝利へ
安光が加入して最初に求められるのは、派手な8得点の再現ではない。
チームが勝つことだ。
1失点を0へ。
2失点を1へ。
そして勝点1を勝点3へ。
その積み重ねが必要になる。
まとめ
北九州が獲得したのは「守備者」という枠だけでは語れない安光将作
RB大宮アルディージャ所属の安光将作が、ギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍する。
今季プレーしていたカターレ富山との期限付き移籍を終了しての加入となる。
26歳。
180cm・73kg。
現在はDF登録。
J3通算74試合8得点。
2024年には、
36試合8得点。
J3優秀選手賞。
一方の北九州は、
0勝3分3敗。
J3・19位。
6試合14失点。
直近3試合11失点。
補強のタイミングは分かりやすい。
だが安光の価値は、単なる「守備補強」にとどまらない。
前へ出られる。
運べる。
中盤でも評価されてきた。
そしてゴールも取れる。
現在北九州公式ページに掲載されているDFは、神橋、長谷川、奈良坂、生駒、横窪、福森、世良、西袋の8選手。
そこへ新たな競争相手として安光が加わる。
2024年のような輝きを取り戻せれば、
守備再建だけではない。
攻撃にも新しい武器をもたらせる。
直近3試合11失点。
19位。
リーグ未勝利。
苦しいスタートとなった北九州の流れを、
安光将作は変えることができるのか。
そして安光自身も、もう一度J3で評価を取り戻し、再び上のカテゴリーへ這い上がれるのか。
北九州と安光。
双方にとって重要な再スタートになる。
免責事項
本記事について
本記事は2026年9月16日時点で、カターレ富山、ギラヴァンツ北九州、RB大宮アルディージャ、Jリーグが公開している公式情報・登録情報・試合記録を確認したうえで作成しています。
安光将作選手が、カターレ富山への期限付き移籍を終了し、RB大宮アルディージャからギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍することは正式発表されています。
北九州の所属選手については、ギラヴァンツ北九州公式トップチームページを基準にしています。記事確認時点では安光選手が同ページのDF一覧へまだ反映されていないため、本文では「9月16日時点で公式ページに掲載されているDF」としています。
また、2024年の安光選手については現在のDF登録とは異なり、J3優秀選手賞ではMF区分で選出されています。そのため本記事では「2024年もDF登録だった」と断定せず、公式情報に沿った表現にしています。
加入後の起用ポジション、システム、既存選手との組み合わせ、戦術的効果、今後の出場機会などについては「ワールドサッカーポータル」独自の分析・予想を含みます。
最新情報についてはギラヴァンツ北九州、RB大宮アルディージャおよびJリーグの公式発表をご確認ください。










