2026年W杯・日本代表対チュニジア代表は、前半24分に飲水タイムを迎えた時点で、日本が1-0とリードしている。
立ち上がりから日本はボール保持、攻撃の鋭さ、守備の切り替えでチュニジアを上回り、前半4分に鎌田大地が先制点を記録。早い時間帯にスコアを動かしたことで、日本が試合の流れをつかんでいる。
前半立ち上がりの試合展開
日本は予想フォーメーションを3-4-2-1とし、前節からスタメンを4人変更。谷口彰悟、渡辺剛、久保建英、前田大然が外れ、板倉滉、冨安健洋、田中碧、伊東純也が先発に入った。
注目された久保建英の代役には、鎌田大地がシャドーの一角として入る形が予想されていたが、その鎌田がいきなり結果を出した。
前半4分、日本はGK鈴木彩艶から丁寧にパスをつなぎ、冨安、鎌田、堂安、田中と経由。最後は左サイドの中村敬斗が仕掛けて折り返すと、ゴール前に走り込んだ鎌田がDFと競り合いながら合わせ、日本が早々に先制した。
ビルドアップの出口、左サイドの仕掛け、ゴール前への飛び込みがきれいにつながった、非常に完成度の高い先制点だった。
日本は攻守両面で主導権を握る
前半20分時点のスタッツを見ると、日本の優勢は数字にも表れている。
| 項目 | チュニジア | 日本 |
|---|---|---|
| ボール保持率 | 40% | 60% |
| ゴール期待値 | 0.02 | 0.54 |
| シュート | 1本 | 4本 |
| 枠内シュート | 0本 | 2本 |
| パス成功率 | 70.5% | 88.6% |
| CK | 1本 | 2本 |
日本はボール保持率で60%を記録し、パス成功率も88.6%と高い水準。単にボールを持つだけでなく、前半10分には冨安健洋がCKの流れからゴール前で決定機を迎えるなど、追加点に迫る場面も作っている。
一方のチュニジアは、前半3分にメイブリが右足でシュートを放ったものの、枠を外れた。前半20分時点でチュニジアのゴール期待値は0.02にとどまっており、日本の守備陣が危険な場面をほとんど作らせていない。
鎌田大地が攻守で存在感
この時間帯で最も目立っているのは、先制点を決めた鎌田大地だ。
得点シーンではゴール前にしっかり入り込み、競り合いながらフィニッシュ。さらに守備面でも前半19分、サアドがペナルティエリア付近までボールを運んだ場面で、前方から戻ってボールを奪い取る好守備を見せた。
前半16分にはロングカウンターで自らドリブルを仕掛け、ペナルティエリア手前まで運ぶ場面もあった。得点、守備、カウンターの起点と、攻守両面でチームに大きく貢献している。
久保建英不在の中で注目されたシャドーの役割だが、前半立ち上がりに関しては鎌田が十分に存在感を示している。
田中碧のビルドアップ参加もポイント
中盤では田中碧の動きも印象的だ。
前半23分には、何度も最終ラインまで下がってビルドアップに積極的に関わっている様子が見られた。相手のプレスを受ける中で、田中が低い位置に顔を出すことで、日本は後方から安定してボールを運べている。
日本は3バックをベースにしながらも、田中が下りることでビルドアップの枚数を確保。チュニジアの前線守備を外しながら、サイドやシャドーへ展開する形を作っている。
守備では板倉・冨安が安定感
守備面では、大会初スタメンとなった板倉滉と冨安健洋が安定したプレーを見せている。
板倉は前半15分、ヴァレリーがペナルティエリア右に進入した場面で冷静に対応。CKにはなったものの、決定的な形にはさせなかった。
冨安も前半3分、チュニジアがボールを回して前進した場面でしっかり対応し、チャンスの芽を摘んでいる。さらに前半10分にはCKの流れからゴール前で合わせ、攻撃面でも惜しい場面を作った。
日本はチュニジアに1本のシュートを許しているものの、枠内シュートはゼロ。守備陣の集中力は高い。
前半24分時点の日本代表採点
※採点は前半24分・飲水タイム時点の暫定評価です。
| 選手 | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| 鈴木彩艶 | 6.5 | 先制点の起点となるビルドアップに関与。守備機会は少ないが落ち着いている |
| 板倉滉 | 6.5 | キャプテンとして最終ラインを統率。右サイドでの対応も冷静 |
| 冨安健洋 | 7.0 | 守備で安定感を見せ、セットプレーでも決定機に絡む |
| 田中碧 | 6.5 | 最終ラインまで下がってビルドアップを支える。攻撃の土台を作っている |
| 伊東純也 | 6.0 | 右CKのキッカーを担当。ロングボールへの反応も見せるが、決定的な仕事はこれから |
| 佐野海舟 | 6.5 | 前半7分に高い位置でボール奪取。中盤の強度を高めている |
| 堂安律 | 6.5 | 先制点の流れに関与。右から中央へ切れ込む場面もあり積極的 |
| 鎌田大地 | 7.5 | 先制点を記録し、守備でも好プレー。前半序盤の主役 |
| 中村敬斗 | 7.0 | 先制点をアシスト。左サイドで仕掛けの質を見せた |
| 上田綺世 | 6.0 | ボレーシュートやポストプレーで存在感。ただしファウルを取られる場面も |
| 日本代表チーム全体 | 7.0 | 早い時間帯に先制し、攻守ともに主導権を握る理想的な入り |
チュニジア代表のここまでの評価
チュニジアは前半3分にメイブリがシュートを放ったものの、その後は日本の守備に苦しんでいる。
サアドやヴァレリーがボールを運ぶ場面はあったが、ゴール前で決定的な形を作るまでには至っていない。前半18分にはオープンな展開を避けるように、ゆっくりとしたビルドアップで試合を落ち着かせる場面もあった。
ただし、日本のボール保持と切り替えの速さに対して、チュニジアはまだ有効な打開策を見いだせていない印象だ。
| チーム | 採点 | 評価 |
|---|---|---|
| チュニジア代表 | 5.5 | 守備では粘りを見せるが、攻撃面では日本の守備を崩せていない |
前半のポイントまとめ
前半24分までの日本は、理想的な試合の入りを見せている。
特に大きいのは、前半4分という早い時間帯に先制できたことだ。鈴木彩艶から始まるビルドアップ、中村敬斗の左サイド突破、鎌田大地のゴール前への入りと、チーム全体の連動性が得点に直結した。
守備面でも、板倉滉と冨安健洋が安定し、佐野海舟や鎌田大地も中盤から前線で強度の高い守備を見せている。チュニジアに枠内シュートを許していない点も評価できる。
一方で、前半10分の冨安の決定機や、前半9分の上田から鎌田へのクロスなど、追加点を奪えるチャンスもあった。試合を完全にコントロールするためには、次の1点を早い時間帯に取り切れるかが重要になる。
今後の注目ポイント
日本としては、飲水タイム明けも同じ強度を維持できるかがポイントになる。
チュニジアは徐々に試合を落ち着かせようとしており、日本が前からの守備を継続できなければ、相手にボールを持たれる時間が増える可能性もある。
ただ、ここまでの内容を見る限り、日本は攻守両面でチュニジアを上回っている。鎌田大地、中村敬斗、堂安律らシャドーとサイドの連係がさらに深まれば、前半のうちに追加点を奪う展開も十分にありそうだ。
前半24分時点では、日本が内容でもスコアでも優位に立つ、非常に良い立ち上がりとなっている。




